情報セキュリティ対策2.1〜「考える情報セキュリティ」へのステップ

2013年10月11日(金)-12日(土)

「情報セキュリティ ワークショップ in 越後湯沢2013」おかげさまを持ちまして盛会のうちに終了いたしました。
たくさんのみなさまからご参加いただき、心より御礼申し上げます。
次は「情報セキュリティシンポジウム2014道後」でお会いしましょう!

 昨今の遠隔操作ウイルス、SNSをターゲットにしたなりすまし、またスマートフォンなどを狙ったマルウェアなどの新しい脅威が引き起こす犯罪や、個人情報の漏洩、さらにはビッグデータに対するプライバシーの問題など、私たちを取り巻くIT環境が激変する中、情報セキュリティの世界は、従来からの対策ではもはや対応不可能な状況にあります。
 従来型の対策、すなわち暗号化やウイルス対策の時代を「セキュリティ対策1.0」とするならば、現在は入り口対策に加えて出口対策など、IT環境に対して全方位的に対策の網をかける必要が出てきている時代であり、さらに予防や防御だけではなく、インシデントの発生を前提とした事業継続上の課題として取り組む必要が出てきています。本ワークショップでは、このインシデント前提のセキュリティ対策を「セキュリティ対策2.0」と呼びたいと思います。
 また、情報セキュリティ対策が、一方では高度な技術を利用した対策も推進しつつも、他方では、形骸化したルールのもとに環境の変化に対応できず、思考停止した状態になっている分野も多く存在していると考えられます。
 本ワークショップではこうした現状を脱却するために、セキュリティ対策2.0からさらに一歩先を行く対応や対策を、「情報セキュリティ対策2.1〜『考える情報セキュリティ』へのステップ」と題して、現在のサイバー空間を取り巻く脅威に対抗するすべを、技術・政策・フレームワークなど様々な分野の有識者の方々を交えて、参加者の皆様とともに研究、議論をしていきたいと思います。

大会委員長 敬和学園大学准教授 一 戸 信 哉